【技術情報配信】可読性、保守性について
お疲れ様です。マサダです。
今回は可読性と保守性についてのお話です。
プログラミングにおいて可読性と保守性は非常に重要な要素です。
それぞれざっくり説明します。
可読性:
可読性の高いコードは、書いた人以外が見ても、何をやっているのか、どうやっているのかが容易に理解できます。
開発者のコミュニケーションの円滑化や、バグを見つけやすさにもつながります。
保守性:
保守性の高いコードは、将来的な修正や改善を行いやすくなります。
コードが拡張されたり、他の機能と統合されたりする場合にも、問題なく機能することができます。
修正や機能拡張時の修正量に大きく影響します。
可読性と保守性が低いコードは、開発者の時間を浪費し、開発期間を延ばす原因になります。
さらに、バグやエラーが多発し、品質が低下することもあります。
そのため、コードの可読性と保守性を高めることは、開発プロセスの効率化や品質の向上につながります。
簡単ではありますが、重要さが伝わったでしょうか。
では、可読性、保守性を上げるための施策をいくつか挙げます。
※気持ちC言語よりです。
識別子の命名規則:
変数名、関数名、定数名などには意味のある名前を付け、一貫性を持たせるようする。
標準ライブラリで定義されている識別子と同じ名前を使用しないように注意が必要です。
適切なインデントを使う:
コードの構造が分かりやすくなるように、ブロックごとに適切なインデントを使う。
コメントを活用する:
コードの動作や目的を説明するコメントを積極的に使用することで、コードの読みやすさを向上させる。
ただし、不要なコメントは保守性を下げてしまいます。
処理を小さく分割する:
1つの関数やループが長すぎる場合、その処理を小さく分割することでコードの可読性が向上します。
不要な複雑さを避ける:
過剰な条件分岐やループ、長大な式などを避けることで、コードの可読性は向上します。
※稚拙なコードにするということではないです。
定数や列挙型を使用する:
特定の値や定数を繰り返し使用する場合は、それらを定数や列挙型で定義する。
これにより、コードの可読性、保守性が向上し、誤りを減らすことができます。
ヘッダーファイルを使用する:
関数の宣言や定数の定義など、コードの構造を明確にするために、適切なヘッダーファイルを定義する。
エラー処理を適切に行う:
エラー処理を適切に行うことで、コードの可読性は向上します。
また、バグを見つけるのにも役立ちます。
視覚的に整形する:
長い式を複数行に分けたり、括弧やスペースを使って式を視覚的に整形することで、
コードの可読性を向上させることができます。
※上記はコードに対してのことです。
これらを意識してコードを書くことで美しいコードに近づくかと思います。
が、コードの記述に関してはプロジェクト毎にルールがあります。
ルールに反してしまう場合、対応にあたってのメリット・デメリットを添え、
コードの責任者に相談(提案)して進めるようにしてください。